院長ご挨拶

ご挨拶

近年、情報技術による人間関係の変化や新型コロナウイルス流行による生活環境の変化の結果、自分(内)と他者・社会(外)との境目が変化し、メンタル不調をきたす方が増えています。

生活がどんどん便利でスマートになっているはずなのに、人とのアナログ的なぬくもりが減っているのはなぜでしょうか？

理由のひとつとして、社会の効率化が行きすぎた結果、自分らしくいられるような憩いの場所が少なくなったことがあるかもしれません。

5年ほど勤務させていただいたクリニックで多くのADHDやASDの方を拝見しましたが、そこで痛感したのは、自分らしくいられる場所を探している方がいかに多いかということでした。そして、これは発達障害に限ったことではなく、現代社会のテーマなのだと感じました。

そこで私たちは、皆様が自分らしさを取り戻すことができる場所、またはサードプレイスとしての安全地帯を提供したいという思いから新たなクリニックを作ることにしました。 クリニック名に『テラス』と付けたのは、当院の窓から蚕糸(さんし)の森公園を望むことができ、木立から差し込む太陽の光によって、部屋全体が暖かいテラスのように感じられたからです。そして、患者様のこころの「内」と「外」を繋ぐテラス(もしくは縁側)のような役目を果たしたいという希望も込められています。

東高円寺駅は新宿から丸ノ内線で4駅と都心に近く、単身者、ファミリー層、高齢者のどの世帯も多い都市型エリアです。当院では、中学生から成人、そして高齢者まで幅広くメンタルヘルスを拝見します。

また、国際化・多様化する地域に貢献するため、英語によるメンタルヘルスケアにも取り組みます。

皆様が自分に優しくなれる場所をご提供するクリニックとして、スタッフ一同で暖かくお迎えいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

こころテラス・公園前クリニック院長中川　潤